個人としてのスキルや経験を積めるという目的で、ベンチャー企業を転職先として希望する人が増えてきています。
しかし、経営能力の低い社長のもとで働くと、会社が倒産するというリスクがあります。

記事を書いている僕は26歳まで年収190万円のフリーターでした。その後、IT業界に転職して年収500万円になり人生が変わりました。現在は20代向けに転職や副業に役立つ情報を発信しています。
今回はベンチャー企業で働いていた22歳男性・Kさんの事例をもとに、ベンチャー企業は潰れるリスクがあるという話をしていきたいと思います。
※『自分に向いてる仕事が知りたい!』という方は、以下の記事を読むほうが早いかもです。
ベンチャー企業は潰れるリスクがある!会社倒産が転職理由になった話
ベンチャー企業で働くと、従業員数が少ないことから、個人に任せてもらえる仕事の幅が広いです。
そのため、大企業で働くよりも、個人としてのスキルや経験を積みやすいというメリットがあります。
しかしデメリットは、会社が倒産するリスクがあることです。
大手企業が急に倒産することは少ないですが、ベンチャー企業の場合は会社にお金が少ないので、現金がなくなって倒産するケースが多いです。
22歳男性・Kさんの場合は、専門学校を卒業後、ベンチャー企業の営業会社に創業と同時に入社しました。
会社が立ち上がったばかりということもあり、給料が未払いになることも多々あったようです。
Kさんが最終的に会社を辞めた理由は、突然の会社倒産です。
ある日、いつも通り事務所に行ったら、そこはもぬけの殻で、事務所がなくなっていたそうです。
社長に連絡してもつながらず、おそらく夜逃げしたということでした。
自転車操業の営業会社は常に倒産のリスクがある
ベンチャー企業の中には、自転車操業の営業会社もありますが、このような会社は倒産のリスクが高いです。
営業会社には、どこかのメーカーが作った商品を営業代行する、というビジネスモデルが多いです。
Kさんが働いていた会社で取り扱っていたのは、電力、ネット回線、キャッシュレスなどでした。
Kさんいわく、商品を販売しても、お金が入ってくるのは契約時だけで、そのあとは何も入ってこないので、常に新規顧客を開拓し続けなければいけなかったようです。
単発の利益しか生み出せないビジネスモデルは、長期的に運営していくのが、かなり難しいです。
Kさんが担当していた業務は、新規顧客にアポイントの電話をかけるテレアポのアルバイトたちの管理でした。
20名ほどのテレフォンアポインターを管理して、1ヶ月に300万円の利益をつくっていたそうです。
月間の契約獲得数は300件でした。
300件の契約数は驚異的ですが、1件あたり1万円の利益しか残らなかったのがきついですね。
Kさんはこの仕事に対して、「成果が出るのは面白かったけど、やりがいのない感謝されない仕事だった」と言っていました。
ベンチャー企業を選ぶときはビジネスモデルを徹底的に確認しておこう
ベンチャー企業を就職先に選ぶ場合は、その会社のビジネスモデルを徹底的に確認しておくべきです。
ビジネスモデルが整っていない会社は、現金がまわらなくなって倒産します。
特にベンチャー企業の場合は、会社に現金が少ないので、一歩間違うと、来月に倒産することもあります。
給料日に給料が支払われない、給料の金額が間違っている、給料明細がない、勤務時間が管理されていない、などベンチャー企業はいろいろ整備されていません。
ベンチャー企業に就職する場合は、労働環境が整っていないことを理解してきましょう。
厳しい労働環境を我慢してでも、手に入れたい経験やスキルがある人が、ベンチャー企業への就職を選ぶべきですね。
最終的にKさんは、安定企業のルート営業に転職することになりました。
ベンチャー企業で3年半働いた結果、安定した環境で仕事がしたいと思うようになったそうです。
