「アパレルを辞めたい…」
「アパレルの将来が不安で…」
「先輩社員がきつそう…」
このように思った新卒社員の方に向けて、記事を書いています。
何となく楽しそうだと思って、アパレル業界に就職する人は多いです。
しかし、収入の低さや休日の少なさ、将来への不安によって、20代30代の多くがアパレルを辞めていきます。
結論からいうと、アパレルを辞めたいと思ったら、アパレルで実績を残せたかを振り返ってみてください。
よく「3年は仕事を続けろ」とか言われますが、3年未満でも何かしらの実績を残せていれば、辞めてしまってOKだと思います。

記事を書いている僕は25歳まで年収280万円のアパレル社員でした。その後、WEB制作会社の営業職に転職して年収500万円になり人生が変わりました。現在は20代向けに転職や人生に役立つ情報を発信しています。
この記事を読めば、アパレルを辞める前にやるべきことや、アパレルから転職を成功させる方法がわかります。
今回は「アパレル辞めたいと思った新卒社員がとるべき行動」について解説していきます。
それでは、さっそく見ていきましょう〜。

この記事の目次
アパレルを辞めたい新卒社員はいつ辞めるのがベスト?
「仕事量と給料が見合わない…」
「友達と休みが合わない…」
「将来に不安を感じる…」
このような理由で、アパレルを辞めたいと考える、新卒社員は多いです。
僕は25歳のときに、新卒で入社したアパレルを辞めましたが、給料の安さと将来への不安が、僕の行動の原動力でした。
僕は「仕事は3年は続けろ」という、誰が言ったかもわからない迷信を信じて、ちょうど3年経ったタイミングで、アパレルを辞めました。
正直いま考えると、3年続けた意味があったのかは不明です。
個人的には、2年でも良かったかも、と思っています。
ただし、3年待つ必要がないとはいえ、1年未満で辞めるのはリスクが大きいです。
1年未満の退職を、避けたほうがいい理由はこちらです。
- 転職の書類選考が通りにくい
- アパレルでの実績が残せない
- 社会で使えるスキルが身につかない
この中でも、書類選考が通らないのは、かなり深刻な問題です。
我慢して何年も続ける必要はないですが、いま辞めると転職で不利にならないか、を想定しておきましょう。
新卒社員がアパレル辞めたいと思う理由
新卒社員がアパレルを辞めたいと思う理由には、さまざまな理由があります。
アパレル業界で働く、新卒社員のよくある退職理由はこちらです。
- 給料が安くて生活できない
- 立ちっぱなしで体力的にきつい
- 友達と休みが合わない
- 土日休みの仕事に就きたい
- ブランドイメージと年齢が合わない
- アパレルの仕事に飽きた
- 将来に不安がある
アパレルの給料は、低めに設定されていることが多く、僕のアパレル時代は年収280万円しかありませんでした。
僕はマーチャンダイザーをやっていたので、年収280万円でも社内では、まだマシなほうでした。
ちなみに、デザイナーたちが年収240万円くらい、販売員たちが年収220万円くらいでした。
アパレル業界はお洒落で華やかにみえるので、いつの時代も新卒の若者たちに人気があります。
毎年ファッションが好きな新卒社員たちが、目をキラキラさせて入社してきますが、入社後1~3年でほとんどの社員が辞めていきます。
ちなみに、僕と同期だった新卒社員は、入社3年で3分の1に減り、5年後には10分の1になりました。
アパレル業界の従業員は、毎年の新陳代謝で成り立っているのです。
僕が新卒入社した超ブラックなアパレル企業の話
いま振り返ってみると、僕が新卒で入社したアパレル企業は、なかなかのブラック企業だったと思います。
僕が働いていたアパレル企業は、そこそこの規模がある老舗企業だったので、部長や取締役たちは40代後半~50代のおじさんでした。
この会社の従業員の年齢構成が面白くて、「20代前半の社員が多数・30代の社員がほとんどいない・40代50代の社員がパラパラ」という感じでした。
つまりほとんどの社員が、20代半ばで辞めていくということです。
そのため40代50代の部長クラスのおじさんたちは、日常茶飯事のパワハラや暴言など、やりたい放題やっていました。
世間のことを何も知らない、20代前半の新卒社員たちは、これが社会なのだと思って、黙って耐えるしかありませんでした。
僕は服が好きだったので、仕事自体はそこそこ楽しかったのですが、この部長たちの精神的なストレスに耐えられず、「なぜこんな扱いを受けなければいけないのか?」と思い、25歳でアパレルを辞めました。
ちなみに、この数年後に会社の経営が悪化して、パワハラ部長たちは強制的に解雇されたようです。
アパレル一筋で40代50代まで勤めた会社を、突然リストラされるというのは、かなり悲惨な末路ですね。
それまでに若者にしてきた、パワハラのしっぺ返しがきたのかもしれません。
アパレルで実績があれば3年続ける必要はない
「仕事は3年は続けるべきだ」という、謎の迷信を信じている方は多いと思います。
僕もこの言葉を信じて、3年間アパレルの仕事に耐えました。
しかし、実際に自分が転職してみて感じることですが、勤続年数3年でも2年でも、さほど大差はありません。
勤続年数が1年未満の退職は、転職時の書類選考が通らないので、避けるべきだと思いますが、1年以上働いているなら、そこまで勤続年数を気にする必要はないです。
勤続年数よりも大事なのは、アパレルで残した実績です。
アパレル販売員なら売上目標の達成率、アパレル店長なら店舗運営とマネジメント経験、マーチャンダイザーやデザイナーなら自分が企画した商品、などの実績です。
アパレル時代の実績が数字や形でアピールできると、書類選考や面接でかなり有利になります。
売上目標を追いかけていた経験や、ひとつの企画を遂行してきた経験は、ほかの業界や職種でも活かせることが多いです。
そのためアパレルから異業種への転職でも、このような仕事に対する姿勢が評価されて、採用されることは十分あります。
その反対に、何も実績を残していない状態で退職すると、なかなか採用してもらえません。
たとえば、売上目標を与えられていないアパレル販売員や、アシスタント業務しかやっていないデザイナーやマーチャンダイザーは、数字や形で表現できる実績がないですよね。
この場合は、「勤続年数3年」という継続力をアピールする必要があるので、とりあえず3年間は続けた方がいいかもしれません。
アパレル辞めたいと思ったら自己分析をしよう
アパレルを辞めたいと思った新卒社員の方は、勢いで会社を辞める前に、とりあえず自己分析をしましょう。
転職後のビジョンや方向性が固まっていない状態で、会社を辞めてしまうと、転職で失敗するリスクがあります。
「アパレルの仕事がきつくて、精神も肉体も崩壊しそうだ…」という極限状態じゃない人は、いったん時間を確保して、将来設計を考えてみましょう。
- なぜアパレルを辞めたいのか?
- 5年後、10年後にどうなりたいのか?
- そのために転職で何を手に入れたいのか?
上記の質問に対する答えくらいは、最低限まとめておきましょう。
目的地のない状態で歩き始めても、自分が望む人生は手に入りません。
まずは目的地を明確にして、その次に目的地までたどり着くルートを考えて、ある程度の道筋がみえたら行動に移しましょう。
自己分析は手間がかかりますが、これをサボると転職に失敗して、履歴書に不要な経歴が増える可能性が高いです。
ですから、アパレルを辞めたいと思った新卒社員の方は、とりあえず自己分析から始めてください。
自己分析は自分ひとりでやってもいいですし、転職エージェントのキャリアアドバイザーに相談しながらやってもいいですよ。

まとめ
この記事のまとめです。
- アパレルの新卒社員は20代半ばまでにほとんど辞める
- 退職理由の多くは「給料の安さ・休日の少なさ・将来への不安」
- アパレルで実績があれば3年続ける必要はない
- アパレルを辞めたいと思ったら自己分析してみよう
- アパレルを辞めた後の将来設計を立ててから転職活動を始めよう
毎年アパレル業界には、多くの新卒社員が入社します。
しかしそのほとんどが、20代半ばで退職していきます。
ですから、アパレルを辞めたいと思うのは、ごく普通のことなのです。
でも「仕事が嫌になったから辞める」というだけで、転職活動を進めるのはリスクが大きいです。
将来どうなりたいのか、そのために必要なことは何か、それを手に入れるための転職先はどこか、その転職先に入社するために何ができるか、という感じで逆算して考えましょう。
ずっと憧れていたアパレル企業を辞めるときは、ある程度の勢いも大事ですが、それよりも将来の計画をつくる方が大事です。
しっかりと計画を立てて、転職サイトや転職エージェントを利用しながら、自分に合った会社を探してくださいね。