「アパレルの正社員がきつい…」
「アパレルの労働時間が長すぎる…」
「アパレルの給料が低くて厳しい…」
このような悩みを抱える、アパレルの正社員の方に向けて記事を書いています。
アパレルの正社員を続けていると、遅かれ早かれ、仕事がきついと思う瞬間がやってきます。
アパレルの仕事は夢や希望に満ちていますが、そのいっぽうで長く続けていると限界を感じる仕事でもあります。
では、なぜアパレルの正社員はきついのか?
結論からいうと、アパレルの正社員がきつい理由は、長時間労働なのに低賃金だからです。
これは、アパレル業界自体のビジネス構造が「労働集約型モデル」というところに原因があります。

記事を書いている僕は25歳まで年収280万円のアパレル社員でした。その後、WEB制作会社の営業職に転職して年収500万円になり人生が変わりました。現在は20代向けに転職や人生に役立つ情報を発信しています。
この記事では「アパレルの正社員がきつい理由」を中心に解説していますので、「アパレルの仕事がきついから辞めようか迷っている…」という方のヒントになるはずです。
それでは、さっそく見ていきましょう〜。

この記事の目次
アパレルの正社員がきつい理由は長時間労働と低賃金です!
アパレルの正社員がきつい理由は「長時間労働」と「低賃金」が原因です。
アパレル業界は、外からだとキラキラして見えるので、毎年多くの若者が新卒で入社します。
そのいっぽうで、同じくらい多くの20代が、毎年アパレル業界を辞めていくのも事実です。
僕が働いていたアパレル企業は、同期で入社した15名のうち13名が、20代で異業種に転職していきました。
これだと、離職率は約9割になりますね。
ちなみに今でも残っている2名は、1名が総務人事の女性、もう1名は店舗スタッフの女性です。
ぶっちゃけアパレル業界のようにお洒落で華やかに見える世界は、「やりがい搾取」といわれており、やりがいを武器に長時間労働させる会社が多い印象です。
アパレル以外だと美容業や飲食業などのサービス業も、やりがい搾取が多発していますね。
なぜアパレルの正社員は給料が安いのか?
僕は大学卒業後の新卒からアパレル業界で3年働いていましたが、3年目の年収は280万円でした。
ちなみに僕の友人のアパレル社員も、だいたい年収200〜300万円くらいでした。
ではなぜ、アパレルの正社員の給料は安いのでしょうか?
これは、アパレル業界のビジネスモデルそのものに原因があります。
そもそもアパレル業界自体が、利益を従業員の給料に還元されにくい構造になっているのです。
アパレルの給料の低さをデータで確認するために、「TCK経営指標」を参考にしてみましょう。
TCK経営指標によると、アパレル業界の「1人あたりの人件費(年間)」は次のとおりです。
- 婦人服小売業:275万1,000円
- 他の織物・衣服・身の回り品小売業:355万5,000円
- その他の衣服卸売業:552万9,000円
アパレル業界の仕事は、川下と呼ばれる「店舗スタッフ」から川上と呼ばれる「本社機能(商品企画など)」があります。
上記の「1人あたりの人件費」をみると、川下は給料が低くて、川上は給料が高いですね。
アパレル業界で働く多くの人が、川下の店舗スタッフとして働いていますので、人件費の目安は「275万1,000円」だということです。
ここから社会保険料などの税金を差し引くと、給料として支払われている人件費は「約250万円」になります。
給料のことだけを考えると、TCK経営指標の1人あたりの人件費が「年間400万円以上」の業界を選んでおかないと、将来も経済的に厳しい状態が続きます。
アパレルの正社員は社歴が長いほど過剰労働になる!?
アパレルの正社員は、社歴が長くなるほど過剰労働になる、という印象です。
実際に僕が働いていたアパレル企業では、役員クラスになると「毎朝7時から社内会議があり、退社は21時過ぎが当たり前」という感じでした。
つまり、役員クラスの労働時間は「13時間」ということになります。
アパレル店長をやっていた僕の友人の場合だと、毎月2〜3日しか休みが取れず、「年間休日40日未満」というハードな労働環境でした。
アパレル店長だと、急にバイトが休んだときにフォローで出勤したり、店舗の売上目標を達成するためにサービス出勤したり、ということも多々あるようです。
末端の新卒社員の場合は、ここまで過重労働にはなりませんが、働けば働くほど労働環境がハードになっていく、というのは結構きついですね。
「あんなに大変なら出世したくない…」というアパレル社員がいても、別におかしくないと思います。
アパレルの正社員がきついと痛感するのは20代後半から
「アパレルの正社員がきつい…」と痛感するのは、だいたい26歳前後です。
20代後半になると、30歳の自分が見えてきて、このままアパレルで働き続けることに、不安を感じるようになります。
多くのアパレル社員が、20代後半で抱える悩みは次のとおりです。
- 今の年収のままで大丈夫か…
- 30歳以降も続けられるのか…
- 何もスキルが身についていない…
- 川上のポジションが空きそうにない…
僕は25歳でアパレルを辞めましたが、僕の場合は「年収とキャリアアップに限界を感じた」のが退職理由です。
20代前半までは、給与やスキル面において、周囲の友人ともそれほど差はないと思いますが、20代後半からはその差が一気に開きます。
20代後半になると、年収500万円稼ぐ友人や、大きなプロジェクトを任される友人が出てくるので、その友人と自分を比較したときに惨めな気持ちになります。
これによって、「俺だってもっとやれる!」という気持ちが強くなり、アパレルから転職する理由になるのです。
アパレルから営業職に転職した僕の現在はどうなった?
ここでは実際にアパレルから転職した、僕の体験談を紹介しておきます。
僕は大学を卒業後、新卒で某アパレル企業(資本金1億円・従業員500名)に入社しました。
僕は商品企画(マーチャンダイザー)の仕事を3年間やりましたが、25歳の時にアパレルでのキャリアに限界を感じて、会社を辞めました。
どの会社で働いていても、その会社の上司が自分の未来になります。
僕の場合は、5年後、10年後の未来に「上司と同じような人生をたどるのが嫌だ」と思って、転職を決意しました。
結果的にWEB業界の営業職に転職して、28歳で年収500万円稼げるようになりました。
アパレル時代は年収280万円だったので、年収は2倍近くまで増えましたね。
給料が増えたのも嬉しかったのですが、僕が思う転職による最大のメリットは、「人生の選択肢が圧倒的に広がった」ことです。
WEB業界の営業職は、さまざまな業界の経営者と話をする機会が多く、仕事をしながら各業界の知識や経営者のマインドを吸収できます。
これは、要するに「お金をもらいながら勉強ができている状態」ですね。
今の時代、同じ会社で生涯働き続けるのは無理だと思うので、人生の選択肢を増やすためにも、知識の幅を広げておくのは重要だと思います。
僕の場合は、WEB業界の営業職をやりつつ、企業相手のWEBコンサルティング・経営アドバイザー・採用コンサルティング、求職者相手のキャリアアドバイザー、WEBメディア運営などもおこなっています。
今の僕は、会社で仕事をしつつ、個人でも仕事をしている状態なので、将来に対するリスクヘッジが結構できていると思います。
25歳の時にアパレルを辞めていなかったら、絶対に手に入らなかった未来を僕は生きています。
あなたも人生の可能性を広げたいなら、アパレルから異業種に転職するのがおすすめですよ。
理想の未来を手に入れるために、今日から行動してみませんか?

【まとめ】アパレルの正社員がきつい理由
この記事のまとめです。
- アパレルの正社員がきつい理由は長時間労働と低賃金
- アパレルの正社員は社歴が長いほど過剰労働になる
- アパレルの正社員がきついと痛感するのは20代後半から
- アパレルの給料が安いのはビジネスモデルに原因がある
- アパレルから営業職に転職すると人生の選択肢が増える
今回は「アパレルの正社員がきつい理由」について解説しました。
この記事の内容は、決してアパレルの仕事を否定するものではありません。
僕自身が、学生の頃にアパレル業界に憧れていましたし、実際にアパレル業界で働いた3年間はやりがいもあって楽しかったです。
僕に「アパレル業界で10年20年働き続ける」という覚悟があれば良かったのですが、自分の人生の選択肢にそれがなかったというだけです。
もっと早く年収を稼ぎたかったですし、もっと急速に成長したいと思っていたので、自分の目的を達成するためには転職するしかない、という結論になりました。
実際に僕は「アパレルから転職」という行動をして、人生の選択肢は大きく広がりました。
もし今のあなたが、「アパレルの仕事がlきつい…」と悩んでいるなら、思いきって行動してみるのがおすすめです。
とにかく行動してみないと、人生は何も変わりませんからね。
行動せずに後悔することは多々ありますが、行動して後悔することはほとんどありません。
ぜひこの機会に、今から何か始めてみませんか?