
「アパレル店員の給料は低いの?」
「アパレル店員はいくら稼げるの?」
「アパレルで年収の高い職種はどれ?」
このような疑問に答えます。
アパレル店員の仕事は若者に人気ですが、給料が低いので離職率がどうしても高くなってしまいます。
ではアパレル店員の給料はいくらか?
25~29歳のアパレル店員で「平均年収300万円ほど」です。
ちなみにアパレル業界の職種の中でも、特に低収入なのが「アパレル店員」です…。
アパレルの給料は次の職種順に給料が高くなります。
『アパレル販売員→パタンナー→デザイナー→マーチャンダイザー→アパレル店長→営業』

記事を書いている僕は25歳まで年収280万円のアパレル社員でした。その後、WEB制作会社の営業職に転職して年収500万円になり人生が変わりました。現在は20代向けに転職や人生に役立つ情報を発信しています。
この記事では元アパレル社員の僕が「アパレル店員の給料の実態」から「アパレル業界の平均年収が低い理由」、「アパレルから転職して年収を上げる方法」までを解説しています。
この記事を読めば、アパレル業界の給料の実態を理解した状態で今後のキャリアを選ぶことができます。
それでは、さっそく見ていきましょう〜。

この記事の目次
アパレル店員の給料はいくら?【アパレルの平均年収が低い理由】
アパレルの仕事は10代20代に人気があり、ファッションが好きな人にとってはやりがいのある仕事です。
しかしそのいっぽうで離職率が高く、多くの人が20代でアパレル業界を去っていくのも事実です。
なぜアパレルの給料は低いのでしょうか?
その理由は「アパレル業界の生産性が低いから」です。
生産性とは「従業員1人当たりが生み出す利益」や「従業員1人当たりに分配される人件費」のこと。
業界別の生産性の目安は、TKCグループが公開する「BAST速報版」が参考になります。
BAST速報版によると、婦人服小売業の従業員1人当たりに分配される人件費は「年間275万1,000円」になります。
ほかの業界と比較すると次のとおり。
- 婦人服小売業:275万1,000円
- 経営コンサルタント業:470万9,000円
- 広告業:536万5,000円
- 受託開発ソフトウェア業:568万4,000円
つまり「受託開発ソフトウェア業と婦人服小売業では給料の稼ぎやすさが2倍も違う」ということ。
アパレルの給料が低い理由は「そもそもアパレル業界自体が給料を稼ぎにくいから」なのです。
アパレル店員より給料が高い職種はどれ?
「どうしてもアパレル業界で働いてみたい!」
このような方もいると思います。
どうしてもアパレルの仕事がしたいなら「職種選び」だけは注意してください。
アパレル業界には複数の職種があります。
- アパレル販売員
- アパレル店長
- デザイナー
- パタンナー
- マーチャンダイザー
- 営業
上記のとおり。
同じアパレルの仕事でも「選ぶ職種によって稼げる給料が全然ちがう」のです。
アパレルの職種の中で年収が高いのは「営業」や「マーチャンダイザー」。
そのため「アパレル業界で働く」希望を叶えつつ「そこそこの年収」を確保したいなら、営業かマーチャンダイザーを選ぶのがおすすめですね。
とはいえアパレル企業の営業やマーチャンダイザーの募集人数はめちゃくちゃ少ないので、多くの人が「妥協してアパレル店員を選ぶ」のが現実です。
でもアパレル店員の給料は低いので、結局ほとんどの人が20代のうちに異業種に転職することになります…。
ですからアパレル店員に就職するなら「20代半ばまで」の期間限定にするのが賢い判断ですね。
アパレル業界の平均年収を職種別に紹介!【年収400万円は無理ゲーです】
アパレルの給料が安いと言われる理由は、アパレル業界で働いている限り20代で年収400万円以上を稼ぐのが難しいからです。
その根拠として、アパレル求人サービスのクリーデンスが公開する「アパレル業界の平均年収と転職動向」が参考になります。
クリーデンスの調査結果によると、アパレル業界で働く25~29歳の職種別の平均年収は次のとおり。
- アパレル販売員:年収300万円
- パタンナー:年収320万円
- デザイナー:年収325万円
- マーチャンダイザー:年収362万円
- アパレル店長:年収363万円
- 営業:年収371万円
上記をみると「20代で年収400万円稼ぐのは無理ゲー」というのがわかりますよね。
つまり20代で年収400万円以上を稼ぎたい人は、アパレル以外の仕事を選ばなければいけないのです。
アパレル店員の給料が1番安い!【アパレル業界の中で最低額です】
アパレル業界には複数の職種がありますが、アパレルの中で1番給料が安いのは「アパレル店員」です。
クリーデンスが公開する「アパレル業界の平均年収と転職動向」によると、アパレルで働く25~39歳の職種別の平均年収は次のとおり。
▼アパレル店員の平均年収
25~29歳:300万円
30~34歳:331万円
35~39歳:346万円
▼パタンナーの平均年収
25~29歳:320万円
30~34歳:326万円
35~39歳:338万円
▼デザイナーの平均年収
25~29歳:325万円
30~34歳:368万円
35~39歳:436万円
▼マーチャンダイザーの平均年収
25~29歳:362万円
30~34歳:427万円
35~39歳:452万円
▼アパレル店長の平均年収
25~29歳:363万円
30~34歳:376万円
35~39歳:432万円
▼営業の平均年収
25~29歳:371万円
30~34歳:453万円
35~39歳:501万円
『アパレルの仕事=アパレル店員』とイメージする人も多いですが、アパレル業界には販売以外の仕事もあります。
アパレル企業の中ではアパレル販売員の人数が1番多いですが、年収の稼ぎやすさで考えると営業やマーチャンダイザーがおすすめ。
アパレル販売員だと35~39歳で「346万円」しか稼げないので、将来の結婚や子育てを考えると金銭的に厳しいですよね…。
実際にアパレルを辞める人の転職理由の多くは「年収アップ」と「キャリアアップ」です。
アパレル店員から転職して年収を上げる方法とは?
いまアパレル業界で働いている方の中で「年収アップしたい!」と思っている方は、異業種に転職するのがおすすめです。
アパレル業界で働いている限り、20代で年収400万円稼ぐのは無理ゲーです…。
しかしアパレル以外の業界なら、20代でも年収400万円以上を稼ぐチャンスはあります。
僕は26歳のときにアパレル業界からWEB業界に転職して、20代のうちに年収500万円稼げるようになりました。
僕の友人のアパレル店長は、アパレルから某上場企業に転職して20代のうちに年収600万円稼げるようになっています。
僕らの事例からもわかるように、アパレルから異業種に転職すれば年収アップできます。
ちなみに、僕らが転職後に選んだ職種は「営業職」です。
世の中にはさまざまな職種がありますが、学歴や職歴に自信のない方は「営業職」がおすすめですね。
営業の求人を選ぶメリットには「未経験でも採用されやすい点」と「年収が高めに設定されている点」があります。
アパレル店員の給料に不満を感じているなら、できるだけ若いうちに行動しておくのが安全ですよ。
【まとめ】アパレル店員の給料の実態とは?
最後に「アパレル店員の給料の実態」をまとめておきます。
- アパレル業界は生産性が低いから給料も低くなる
- アパレル店員はアパレル業界の中で給料が1番安い
- アパレル店員で働くと年収400万円は無理ゲーです
- アパレル以外の業種に転職すれば年収アップできる
- アパレルから転職するなら転職エージェントを利用しよう
アパレルの仕事はやりがいもありますが、給料面に限界を感じて辞める人がものすごく多いです。
どうしてもアパレル業界で働いてみたい方は営業やマーチャンダイザーなど年収が高めの職種を選ぶか、1~3年間の期間限定でアパレル店員を選ぶのがおすすめです。
もし今の段階でアパレルの給料に不満を感じているなら、1日も早く異業種に転職してくださいね。
未経験から異業種に転職するなら、20代のうちに行動しないと手遅れになります。
年齢を重ねるほど、未経験者を採用してくれる会社が減っていきますから…。
「今すぐにアパレルから転職したい!」という方は、ぜひこの機会に行動してみてくださいね。
