
「アパレルの仕事に疲れた…」
「アパレルで働くのがきつい…」
「アパレルから転職したい…」
このような悩みを抱える、アパレル社員の方に向けて記事を書いています。
アパレルの仕事を何年か続けていると、肉体的にも精神的にも疲れるタイミングが訪れます。
アパレルに入社して間もない頃は、若さとモチベーションの高さで、なんとかアパレルのハードワークにも耐えることができますが、年齢を重ねるにつれて限界がきますよね。
結論からいうと、アパレルに疲れたと思ったら、営業職に転職するのがおすすめです。
その理由は、営業職に転職すれば、給料の問題や肉体的疲労の問題、キャリアアップの問題などが解決するからです。
この記事では、アパレルに疲れた僕が「営業職に転職して人生をやり直した方法」について解説しています。
この記事を読めば、アパレルから営業に転職すると、どんな未来が待っているかがわかります。
それでは、さっそく見ていきましょう〜。
※『今すぐにアパレルから転職したい!』という方は、以下の記事を読むほうが早いかもです。
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この記事の目次
アパレルに疲れた僕が営業職に転職して人生をやり直した方法
「アパレルに疲れた…」
このように、アパレルの仕事を続けていると、どこかのタイミングで疲労の限界がやってきます。
疲れの理由は、肉体的な疲労と精神的な疲労ですね。
アパレルの仕事の肉体的な疲労の原因は、長時間労働と立ちっぱなしの業務です。
どうしてもアパレルの職場は忙しくなりやすいので、基本的に長時間労働です。
またアパレルショップの店員は、店頭で1日中立ちっぱなしなので、肉体労働による疲労が蓄積していきます。
20代前半までの若い頃は、まだ気力も体力もあるので、肉体的な疲労もカバーできます。
しかし年齢を重ねるにつれて、徐々に疲れが取れなくなり、アパレルの仕事に限界を感じるようになるのです。
アパレルの仕事の精神的な疲労の原因は、キャリアアップができないことや将来に対する不安です。
アパレルの業務は主に、店頭で商品を販売するショップスタッフと、商品企画やバイヤーなどの本社スタッフで、構成されています。
多くのアパレル企業では、まずはショップスタッフからキャリアをスタートして、その後本社スタッフにキャリアアップしていく、という出世ルートが用意されています。
しかし、ここで問題なのが「本社スタッフの席数が限られている」ということです。
どのアパレル企業においても、本社スタッフの人数は、ショップスタッフの人数よりも少ないです。
僕が勤めていた某アパレル企業の場合だと、人数の割合はこんな感じでした。
- 本社スタッフ:約50名
- ショップスタッフ:約450名
単純に計算すると、ショップスタッフの10人に1人しか、本社スタッフに上がれないということです。
これによって、何年もショップスタッフでキャリアがストップする人が多く、精神的な疲れがたまっていくのです。
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アパレル社員はやりがいを失うと疲れがヤバくなる
アパレル社員は「やりがい搾取」といわれることもあります。
アパレル業界に入社する多くの若者は、ファッションが好きで、アパレル業界で働いていることに誇りを持っています。
「自分はアパレルという華やかな世界で仕事をしているんだ!」
「普通の会社員とは違う特別な業界で仕事ができているんだ!」
僕が勤めていた某アパレル企業の同僚や先輩たちは、このように自己顕示欲が満たされていました。
アパレル業界で仕事をしている自分が、特別な存在に思えて、それがモチベーションとなって頑張れるのです。
実際に僕自身も入社2年目までは、「アパレル業界で仕事をしている自分は、周りとは違う生き方をしている」と思っていました。
今思うと、なかなか恥ずかしいです…。
でもアパレル業界で働けていることが、仕事のやりがいになっていたのは事実で、このやりがいがハードワークを乗り越える原動力になっていました。
僕の場合は入社3年目のタイミングで、このままアパレル業界で働き続けた未来に、何が待っているのかを冷静に分析した結果、25歳でアパレルを辞める決断をしました。
将来のことを考えれば考えるほど、アパレルの仕事に対するやりがいを失っていき、精神的な疲れがたまっていったのを覚えています。
この頃は毎日、「10年後の自分は何をしていたいのか?」や「10年後もこの会社で働いていたいのか?」を自問自答していましたね。
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アパレルは長時間労働なのに低収入だから疲れる
アパレルが疲れる大きな要因に、「長時間労働なのに低収入」というのがあります。
なぜ、長時間労働をしても給料が安いのか?
その理由は、アパレルのビジネスモデルが労働集約型で、基本的に人間がいないと成り立たないから、です。
たとえば、アパレルショップの店員がいなかったら、洋服を販売できないので、会社の売上がつくれませんよね?
ですから会社的には、従業員にたくさん働いてもらって、どんどん洋服を売ってもらいたい、と考えます。
しかし、問題は「従業員1人あたりが生み出せる利益に限界があること」です。
アパレル業界は商品単価が低いから給料が稼ぎにくい
たとえば、1枚5000円のTシャツを1日10枚販売すると、1日の売上は5万円ですよね?
多くのアパレル企業では、だいたい商品単価の50〜60%が仕入れなので、売上が5万円だと利益は2万〜2万5千円になります。
仮に1ヶ月20日稼働として、毎日5万円の売上をつくると、5万円×20日で1ヶ月の売上は100万円、このうち利益は40〜50万円です。
このように「ショップスタッフ1人が年間にどれだけの利益を生み出せるか?」を考えていくと、アパレル業界が低収入になる理由が見えてきます。
めちゃくちゃ極端な話をすると、1枚5000円のTシャツを販売するショップスタッフと、1台1000万円の機械を販売する営業マンとでは、年間に生み出せる利益額が全く違うのです。
「お金を稼ぐ」という視点から仕事を考えると、そもそも稼ぎやすい業界を選んでいないと、どれだけ努力しても無理ゲーということになります。
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アパレルから人生をやり直すなら異業種に転職するしかない
僕は25歳のときに、アパレル業界だと収入面や将来性に限界があると感じて、アパレルを辞めました。
アパレルで働いていた当時は年収280万円だったので、収入面においては「20代で年収400万円以上」を稼げる仕事がいいと思っていました。
僕が収入面よりも重視していたのが、自分個人としての成長や将来性です。
これからの時代は、会社に依存する働き方は危険だと感じていたので、会社の看板で勝負する仕事ではなく、自分個人の能力が求められる仕事に就きたいと考えていました。
ですから、仕組みが出来上がっている大手企業にはいっさい応募せず、創業間もないベンチャー企業を中心に探していきました。
創業間もないベンチャー企業は、まだ会社の信用がないので、いかに個人を信用してもらうかが大事になります。
ということは、個人の知識やスキルが高くないと仕事で成果が出せないので、強制的に自分を成長させるしかない環境になりますよね。
このような環境で働けば、絶対に自分の将来にプラスになると思い、最終的には「創業5年目のIT系ベンチャー企業の営業職」に転職することになりました。
入社後は想像どおり、社内環境がまだ整っておらず、会社は手探りで事業をおこなっていたので、会社運営の根幹を学ぶのにはピッタリでした。
ちなみに入社後の僕の研修は、社長自らが約1ヶ月かけてやってくれるような環境で、今振り返るとめちゃくちゃラッキーでしたね。
僕はアパレルから転職した後で、営業スキル、WEB系の知識、会社経営の知識、新規事業立ち上げの経験、広告ビジネスの知識、人材業界の知識など、個人として多くの知識や経験やスキルを培うことができました。
僕は転職してから約10年経ちますが、仮に転職せずに10年間アパレルで働き続けた自分と、異業種に転職した今の自分を比べると、絶対に今の自分の方がやれることが多いです。
今振り返ると10年はあっという間でしたが、26歳のときに選んだ転職という小さな一歩が、ここまで人生に大きな影響を与えるのかと思うと、今何を選ぶかはかなり重要ですね。
もし今のあなたが「アパレルに疲れた…」と感じているなら、ぜひこの機会に一歩踏み出してみましょう。

【まとめ】アパレルに疲れたら転職して人生をやり直すべき
この記事のまとめです。
- アパレルに疲れたら営業職に転職して人生をやり直そう
- アパレル社員はやりがいを失うと疲れがヤバくなる
- アパレルは長時間労働なのに低収入だから疲れる
- アパレル社員は将来の不安が大きいから精神的にも疲れる
- アパレルから人生をやり直すなら異業種に転職するしかない
今回は「アパレルに疲れたら転職して人生をやり直すべき」という話をしてきました。
僕自身もアパレル業界で3年働いていましたので、アパレルの仕事自体は素晴らしい仕事だと思っています。
しかし収入面やスキル面など、5年後10年後の未来を考えたときに、そのままアパレル業界で働き続けた自分でいいのか、を考えるべきです。
将来の自分をイメージする簡単な方法は、社内にいる自分より5年上の先輩や10年上の上司を見ることです。
社内の先輩や上司は、5年後10年後の未来のあなたの姿です。
もしその姿に納得できないなら、1歳でも若いうちに行動するべきです。
