

このような方に向けて、記事を書いています。
結論からいうと、フリーターの平均年収は175万円です。
ちなみに正社員の平均年収は503万円なので、フリーターは正社員より328万円も年収が低いということです。
年収面、社会的信用、将来性などを考えると、フリーターになるメリットは一つもありません。
『どうしても叶えたい夢がある!』という人以外は、とりあえず正社員になっておくのが安全です。
なぜなら正社員になっておけば、手に入るはずの年間328万円を失わずに済みますからね。
この記事では、国税庁や厚生労働省のデータをもとに『フリーターの平均年収』から『フリーターを続けるデメリット』までを解説していきます。
この記事を読めば、フリーターの不利な実態がわかるので、仕事選びで損するリスクが少なくなります。
3分で読める内容なので、それでは見ていきましょう。
※『今すぐにフリーターから正社員に就職したい!』という方は、以下の記事を読むほうが早いかもです。
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この記事の目次
フリーターの平均年収は175万円!給与所得者全体より261万円少ない
国税庁の「令和元年分 民間給与実態統計調査」によると、フリーターを含む非正規雇用者の平均年収は175万円です。
日本人の平均年収は436万円なので、フリーターは全体の平均年収よりも261万円少ないと思った方がいいです。
ちなみに、給与所得者全体とフリーターを含む非正規の平均年収は次のとおり。
<給与所得者全体>
・男性:539万7,000円
・女性:295万5,000円
<フリーターを含む非正規>
・男性:225万6,000円
・女性:152万2,000円
ただし『フリーターを含む非正規』には、フリーターより時給の高い派遣社員や契約社員も含まれるため、実際のフリーターの平均年収は上記よりも低くなりますね。
僕は26歳までフリーターでしたが、フリーター時代の年収は190万円しかありませんでした。
しかしその後、IT企業の正社員に転職したら、年収500万円稼げるようになりました。
ぶっちゃけ仕事の大変さで考えると、フリーターで倉庫作業員をやってた時の方がきつかったです。
フリーターは身体を動かさないとお金がもらえないので、個人的にはコスパが悪いと思いますね。
フリーターの時給・月収・年収とは?
厚生労働省の『地域別最低賃金の全国一覧』によると、2020年の最低賃金は次のとおり。
・全国:902円
・東京:1,013円(最高額)
・沖縄:792円(最低額)
全国平均の最低時給で月収と年収を計算すると、次のとおり。
・時給:902円
・月収:14万4,320円
・年収:173万1,840円
最高額の東京の最低賃金で計算すると、次のとおり。
・時給:1,013円
・月収:16万2,080円
・年収:194万4,960円
最低額の沖縄の最低賃金で計算すると、次のとおり。
・時給:792円
・月収:12万6,720円
・年収:152万640円
仮に時給が1,200円まで上がったとしても、次のとおりです。
・時給:1,200円
・月収:19万2,000円
・年収:230万4,000円
ただし、上記の月収や年収からは税金や保険料が差し引かれるため、実際の手取りはもっと少なくなります。
ちなみに僕は時給900円のフリーターでしたが、週休0日で働くこともあったので、月収20万円くらいもらっていました。
でも休日ゼロで月収20万円って、普通に考えたらブラック過ぎますよね。
正社員に転職した後は、土日祝日休みで月収30万円以上になったので、どの立場で働くかはめちゃくちゃ大事です。
フリーターの平均年収の手取りはいくら?
手取り額とは、給与の総額から税金や保険料を差し引いた金額のことです。
ざっくりいうと、総額の75~80%が手取り額という感じです。
たとえば、次のとおり。
・時給:900円
・勤務時間:1日8時間
・勤務日数:週5日(月20日)
・月給の総額:144,000円
・月給の手取り額:108,000円~115,200円
・年収の総額:172万8,000円
・年収の手取り額:129万6,000円~138万2400円
国税庁の「令和元年分 民間給与実態統計調査」によると、フリーターを含む非正規雇用者の平均年収は175万円なので、だいたい上記の手取りくらいですね。
給料の総額から差し引かれる税金や保険料の金額は、年収が高い人ほど高くなります。
次の章では、フリーターが支払わなければいけない税金や保険料も紹介しておきます。
フリーターが支払うべき税金や保険料とは?
年収の低いフリーターであっても、所得税や住民税などの税金や保険料を払う義務があります。
フリーターが支払うべき税金や保険料は、次のとおり。
所得税
所得税は、年収103万円以上の人が課税対象となります。
フリーターでも前年の年収が103万円を超えていたら、国に所得税を納める義務があります。
所得税の納付先は、国です。
住民税
住民税も、前年の所得に対して課税される税金で、年収100万円以上の人が対象です。
住民税の納付先は、都道府県や市町村です。
フリーターの平均年収は175万円なので、ほとんどのフリーターが所得税も住民税も課税対象となります。
僕もフリーター時代に所得税や住民税を差し引かれていましたが、ただでさえ低収入のフリーターにとって、これはツラかったです…。
国民健康保険
国民健康保険は、ほかの医療保険に属さないすべての人が被保険者となります。
国民健康保険料は、次のとおり。
・年収100万円のフリーター:月5,000円ほど
・年収200万円のフリーター:月1万2,000円ほど
国民健康保険料を支払うメリットは、発行される保険証によって医療費の負担が3割になること。
年収175万円しかないフリーターにとって、国民健康保険料の出費は痛いですが、支払わないと医療費が全額負担になるので、万が一のときに安心です。
国民年金
国民年金は、20歳以上のすべての国民に支払う義務があります。
日本年金機構によると、2021年の国民年金保険料は月額1万6,610円となっています。
国民年金が未納だと、障害や死亡などの事態が発生しても、障害基礎年金や遺族基礎年金が受けれないことがあります。
さらに将来、老齢基礎年金を受けれないこともあるので、注意してください。
とはいえ、低収入のフリーターにとって、国民健康保険と国民年金の合計約2万8,000円が毎月出ていくのは、痛すぎますよね‥。
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フリーターと正社員の平均年収には大きな差がある
フリーターと正社員の平均年収には、どれくらいの差があるのか?
国税庁の「令和元年分 民間給与実態統計調査」によると、正社員の平均年収は次のとおり。
・正社員の平均年収:503万円
・男性正社員の平均年収:561万円
・女性正社員の平均年収:389万円
第1章でも伝えたとおり、フリーターを含む非正規雇用者の平均年収は175万円です。
つまりフリーターと正社員の平均年収には、『328万円の差がある』ということですね。
実際に僕もフリーターから正社員に転職したことで、『年収190万円→年収う500万円』になったので、310万円の年収アップです。
ちなみに僕の場合はフリーターより正社員の方が、仕事のストレスは少なかったです。
フリーターと正社員の平均年収を年齢別に比較!
厚生労働省の「令和2年賃金構造基本統計調査 結果の概況『雇用形態別』」を参考にして、フリーター(非正規)と正社員の平均賃金を年齢別に比較してみましょう。
各年代の平均賃金を比較すると、年齢が上がるにつれて、フリーターと正社員の年収格差が大きくなることが分かります。
<20~24歳の平均賃金>
・正社員:21万5,400円
・非正規:18万3,400円
・賃金格差:3万2,000円
<25~29歳の平均賃金>
・正社員:24万9,600円
・非正規:20万2,400円
・賃金格差:4万7,200円
<30~34歳の平均賃金>
・正社員:28万2,800円
・非正規:20万7,200円
・賃金格差:7万5,600円
<35~39歳の平均賃金>
・正社員:31万6,300円
・非正規:21万4,300円
・賃金格差:0万2,000円
20代のフリーターと正社員の平均年収の差は56万円!
前章の平均賃金をもとに、20代のフリーター(非正規)と20代の正社員の平均年収を比較すると、次のようになります。
<20~24歳の平均年収>
・正社員:258万4,800円
・非正規:220万800円
・年収格差:38万4,000円
<25~29歳の平均年収>
・正社員:299万5,200円
・非正規:242万8,800円
・年収格差:56万6,400円
20代のフリーターと正社員の年収格差は、年齢が上がるほど大きくなり、20代後半では56万円もの差が開いています。
これは20代前半の正社員が、会社で着実に経験やスキルを積み重ねていき、20代後半ではそれが評価されて、給料にも反映されるようになる結果です。
そのいっぽうで、フリーターは何年続けてもスキルが身に付かないので、給料はほとんど上がりません…。
30代になると、フリーターと正社員の年収格差はさらに大きくなります。
30代のフリーターと正社員の平均年収の差は122万円!
平均賃金をもとに、30代のフリーター(非正規)と30代の正社員の平均年収を比較すると、次のようになります。
<30~34歳の平均年収>
・正社員:339万3,600円
・非正規:248万6,400円
・年収格差:90万7,200円
<35~39歳の平均年収>
・正社員:379万5,600円
・非正規:257万1,600円
・年収格差:122万4,000円
30代のフリーターと正社員の年収格差は、20代以上に大きくなり、30代後半では122万円もの差が開いています。
これは30代の正社員が社内で中堅のポジションになり、マネジメントや部下育成を任せられる役職に昇格することで、年収も上がる結果です。
そのいっぽうで、30代のフリーターは20代のフリーターと給料がほぼ同じなので、正社員との年収格差はどんどん広がります。
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フリーターは貯金できない!一人暮らしも無理です
フリーターの平均年収は『175万円』とかなり低めになっており、社会的信用や将来性を考えると、デメリットだらけです。
実際に僕は26歳までフリーターでしたが、25歳以降でフリーターを続けていると、家族や友人など周りの目が冷たくなっていきますね…。
フリーターは給料が少ないので、実家暮らしであっても、ほとんど貯金は貯まりません。
僕は実家暮らしのフリーターで、家に1円も入れてませんでしたが、貯金は常にゼロ円でした。
時給900円しかもらえてなかったので、普通に生活してたら毎月残高ゼロ円になってましたね…。
ですから、フリーターは貯金も一人暮らしもできない、と思った方がいいです。
元フリーターの僕が年収500万稼いだ方法とは?
記事を書いている僕は、26歳まで年収190万円のフリーターでした。
でもこんなダメダメな僕でも、20代のうちに年収500万円稼げました。
ぶっちゃけ結果的に年収500万円稼げただけで、最初から狙ったわけではありません。
無計画に転職したら、たまたま稼ぎやすい場所だった、というだけです。
僕が正社員に転職したのは、某ITベンチャー企業です。
職種は『営業職』でした。
今考えると理にかなっていると思いますが、当時は何をわからずに転職したので、本当にラッキーでしたね。
なぜITベンチャー企業の営業職だと、20代でも年収500万円稼げるのかというと、まず『未経験から転職しやすい』という点があります。
特にベンチャー企業はまだ会社が若いので、『将来倒産するんじゃないか?』『環境が整ってないんじゃないか?』と懸念されることも多いです。
そのため採用難に悩む会社もあり、未経験でも20代なら採用してもらえるチャンスがあります。
このような会社は、未経験者を採用するわけなので、入社後にガッツリ社内研修があり、知識ゼロの人でもイチから学ぶことができます。
さらにIT業界は、副業や起業に活かせる知識やノウハウも身に付けれるので、正社員として稼ぎつつ副業の知識も身に付けれる、という一石二鳥なのです。
実際に僕も正社員で年収500万円稼ぎつつ、IT企業で学んだ知識を活かして副業もやっていますからね。

まとめ:フリーターはコスパ悪い!今日から正社員を目指そう
このように【フリーター→IT企業の正社員→正社員やりつつ副業】というのが、フリーターが人生をやり直す王道のルートだと思いますよ。
とはいえ、大事なのは『まず行動すること』ですね。
少しずつでも行動しないと、フリーターの惨めな人生から抜け出せません。
20代後半になってくると、フリーターから抜け出せなくなり、日雇い労働者まで転落するリスクもあります…。
このような最悪な末路にならないためにも、ぜひこの機会に行動してみてくださいね。
