

このような方に向けて、記事を書いています。
結論からいうと、20代転職におすすめの職種は『営業職』『ITエンジニア』『施工管理』の3つです。
この3職種は、未経験でも採用してもらえる可能性が高く、将来性を考えても知識やスキルが身に付きやすいです。
転職先に迷ったら、この3つのどれかを選んでおけば、転職で失敗しにくいです。
この記事では、フリーターから正社員に就職して人生が変わった僕の実体験をもとに、『20代転職におすすめの職種3つ』について解説していきます。
この記事を読めば、どんな職種を経験すれば、将来にプラスになるかがわかります。
3分で読める内容なので、それでは見ていきましょう。
※『自分に向いてる仕事が知りたい!』という方は、以下の記事を読むほうが早いかもです。
この記事の目次
20代転職におすすめの職種3つとは?【未経験でもできる仕事を紹介】
20代転職におすすめの職種は、『営業職』『ITエンジニア』『施工管理』の3つです。
3職種とも、専門性が身に付きますし、年収も上げやすいですし、将来性もあります。
また未経験からでも採用されやすいので、『転職したいけど職種が決まってない!』という方は、3つのどれかを選んでおけばいいかと。
ここからは、『営業職』『ITエンジニア』『施工管理』の職種について詳しく解説していきますね~。
20代転職におすすめの職種①:営業職
20代転職におすすめの職種は、営業職です。
営業職は20代の未経験採用に力を入れている企業も多く、採用のハードルが低めです。
お客様に自社の商品やサービスを提案して契約をとる営業職は、どんな業界であっても必要不可欠な職種です。
そのため営業職には、20代未経験からでも挑戦しやすく、将来転職先に困りにくいというメリットがあります。
さらに営業職はさまざまな職種の基本となっており、チームリーダーや営業部長はもちろん、マーケティングや人事にキャリアアップしていく人も多いです。
ちなみに起業家の中にも営業経験者は多いので、将来起業やフリーランスを考えている方にも、営業職はおすすめです。
このようにキャリアプランの広がりを考えると、営業を経験しておくメリットは大きいです。
営業職に向いている人とは?
営業職に向いている人の特徴は、次のとおりです。
・人とコミュニケーションをとるのが好きな人
・コツコツと努力できる人
・数字で実績を残すのが好きな人
・負けず嫌いな人
・自分の成長を喜びに感じれる人
・お金を稼ぎたい気持ちが強い人
・ビジネスの基礎を学びたい人
上記のどれかに当てはまっていて、コミュニケーションが苦手でなければ、営業職でも十分やっていけます。
営業未経験の方でも、営業職で活かせる経験や特性はたくさんあります。
営業職をやる上で武器になる要素は、次のとおりです。
・論理的思考力
・論理的説明力
・ヒアリング力
・質問力
・ストレス耐性
・向上心
・成長意欲
・行動力
・目標達成意識
・クロージング力
・度胸
・メンタル
・真面目さ
・誠実さ
・清潔感
・明るさ
・愛嬌…など
このように、未経験からでも自分の特性を活かせば、営業職として活躍することは可能です。
営業職の難易度について
営業の難易度は、扱う商材や営業手法によって異なるので、未経験者はここを理解しておかないと、いつまで経っても採用されません。
難易度が高い営業は経験者採用が多く、採用基準はかなり高めです。
そのいっぽうで、難易度が低い営業は未経験者の採用が多く、採用基準は低めです。
営業の難易度は、『誰に』×『何を』×『どのように提案するか?』の掛け合わせで決まります。
【誰に営業するのか?】
・法人相手か?個人相手か?
・決裁者相手か?担当者相手か?
・大手企業相手か?中小企業相手か?
【何を営業するのか?】
・有形商材か?無形商材か?
・低単価の商品か?高単価の商品か?
【どのように営業するのか?】
・新規開拓か?ルート営業か?
・テレアポか?飛び込みか?反響営業か?
・商品提案か?企画提案か?問題解決か?
難易度の高い要素が必要な営業は、経験者採用が多いので、未経験者が採用される確率はかなり低いです。
現実的に未経験から転職できる営業職は、次のとおりです。
・ITサービス × 新規訪問 × 法人営業
・ホームページ × 新規訪問 × 法人営業
・電力削減 × テレアポ × 法人営業
・電力サービス × 飛び込み × 個人営業
・ネット回線 × 飛び込み × 個人営業
・不動産賃貸 × 来店 × 個人営業
ちなみに記事を書いている僕は、フリーターから『ホームページ × 新規訪問 × 法人営業』の正社員に就職して、人生をやり直すことができました。
新規開拓営業とルート営業の違いとは?
営業には大きく分けて、新規開拓営業とルート営業の2種類があります。
新規開拓営業の流れは、次のとおりです。
顧客リストにテレアポする
↓
電話で商品やサービスの説明をして商談日時を設定する
↓
商談で決裁者や担当者にサービスの提案をする
↓
契約をとる(受注・申し込み)
↓
商品やサービスの納品・フォロー
↓
追加受注のために継続的なフォロー
ちなみにテレアポの新規開拓営業では、1日に100件以上の電話をかけるのは普通で、1日200~250件の電話をかけることもあります。
ルート営業の流れは、次のとおりです。
既存の取引先企業に定期的に訪問してニーズを確認する
↓
継続受注がもらえるように信頼関係を築く
↓
顧客の必要なタイミングで商品やサービスを提案する
↓
継続受注を獲得する
↓
定期訪問を継続してニーズを確認する
新規開拓営業は個人の力で契約件数を伸ばしやすいので、社歴が浅くても本人次第で昇格や昇給のスピードを早めることができます。
いっぽうでルート営業は長期的に安定して働ける土台はありますが、年功序列感が強いので昇格や昇給には時間がかかることも多いです。
個人営業から法人営業へのステップアップ
営業の難易度を考えると、まずは難易度の低い個人営業からキャリアをスタートさせて、将来的に法人営業にステップアップしていく道もおすすめです。
個人営業から法人営業にステップアップする流れは、次のとおりです。
個人向け営業(新規開拓・反響営業)
↓
法人営業(新規開拓・ルート営業)
↓
法人営業(企画営業・問題解決)
営業をステップ①からステップ③にわけると、次のとおりです。ステップ①:個人向け営業
【個人向け × 反響営業】
・新規開拓はなし
・年収はやや低め
・未経験でも採用されやすい
【個人向け × 新規開拓】
・新規開拓がメイン
・本人次第で年収500万円以上稼げる
・きつい営業なので離職率は高め
・未経験でも採用されやすいステップ②:法人営業(初級)
【新規開拓 × 法人営業】
・新規開拓がメイン
・ビジネスマナーや基礎力は必須
・営業経験者の採用がほとんど
・ポテンシャル次第で未経験でも可能性あり
【ルート営業 × 法人営業】
・既存顧客のフォローがメイン
・ビジネスマナーやコミュ力は必須
・採用枠が限られるため難易度高い
・営業経験者の採用がほとんどステップ③:法人営業(上級)
【法人営業 × 企画営業】
・コミュ力やプレゼンスキルは必須
・業界知識や思考力が必要
・営業経験と実績が求められる
・法人営業経験者の採用がほとんど
【法人営業 × 提案営業】
・コミュ力やプレゼンスキルは必須
・問題解決力やコンサル力が必要
・営業経験と実績が求められる
・法人営業経験者の採用がほとんど
上記のとおり、個人営業から法人営業にステップアップしていき、営業職としてキャリアップしていくのは王道のルートです。
さらにその先には、チームリーダーや営業部長として出世する道もありますし、マーケティングや人事にキャリアチェンジする道もあります。
中には営業経験を活かして、起業やフリーランスの道を選ぶ人もいるので、さまざまなキャリアプランが選べます。
20代未経験から転職を考えている人は、ぜひ営業職への転職も検討してみてくださいね。

20代転職におすすめの職種②:ITエンジニア
20代転職におすすめの職種は、ITエンジニアです。
経済産業省が発表した『IT人材の最新動向と将来推計に関する調査結果』によると、2030年までに55万人のIT人材が不足すると予想されています。
最近では、多くの企業で在宅ワークが進んでおり、社内インフラやシステムの整備が必要になっています。
また、これまで外注していたシステム構築などの業務を内製化する動きも増えており、ITエンジニアがいなかった企業でもIT部門を新設するケースが増えています。
これらの影響もあって、他の業界からもIT人材を採用しないと、人材が追いつかない状態になっており、未経験者の採用を積極的におこなっているのです。
未経験からでも採用される可能性があり、将来性も高いという点から、20代の転職にはITエンジニアがおすすめだといえます。
ただし最近では、ITエンジニア志望の求職者がすごく増えており、選考通過が難しくなってきているのも事実です。
そのため本気で未経験からITエンジニアを目指すなら、プログラミングスクールに通ったり、学習ツールで独学したり、ポートフォリオをつくったりするなど、ある程度の努力が必要です。
ITエンジニアってどんな仕事?
ITエンジニアとは、コンピュータを動かすために必要なIT技術を使って、システムやインフラ基盤を構築したり運用する仕事です。
IT業界の主な企業には、Google、IBM、LINE、Facebook、楽天、Amazon、メルカリ、Salesforceなどがあります。
このようにIT業界には有名企業がたくさんありますが、このような企業が採用するのは経験者のITエンジニアです。
未経験人材を採用するIT企業は、インフラエンジニアやネットワークエンジニアを採用するケースが多いです。
インフラエンジニア・ネットワークエンジニアとは、コンピューターネットワークのシステム構築や保守管理を行うITエンジニアのことです。
主な業務は設計・構築・運用の3つです。
【設計】
仕様書や設計書を作成し、必要な要件や機能を記載する。予算やスケジュールも決める。
【構築】
仕様書をもとにハードウェアをつないで設定する。クラウドの場合は画面やコマンドを使用して設定する。
【運用】
構築した後で正常に動作しているかを監視・保守する。
未経験からITエンジニアを目指すなら、インフラエンジニアやネットワークエンジニアが現実的ですね。
未経験でも採用されやすいIT企業とは?
現実的に考えると、未経験からITエンジニアに挑戦するなら、SES企業のITエンジニアからキャリアをスタートさせるのが一般的です。
SES企業とは、正社員で採用したITエンジニアを大手企業などに派遣する企業のことです。
SES企業には未経験者を育成する研修プログラムがあるので、未経験から入社しても、派遣先の企業で活躍できるIT人材になることが可能です。
『未経験からITエンジニアになりたい!』という方は、とりあえずインフラエンジニアやネットワークエンジニアから始めるのが現実的です。
入社後に仕事を覚えつつ、社内の研修制度やプログラミングスクールを利用して、開発エンジニアの学習をしていき、ITエンジニアとしてキャリアップしていくのがおすすめです。
ITエンジニアに向いている人とは?
ITエンジニアは手に職がついて、企業からのニーズも高いので、20代にはおすすめの職種です。
では、どんな人がITエンジニアに向いているのか?
ITエンジニアに向ている人の特徴は、次のとおりです。
・専門スキルを身に付けたい
・自分の市場価値を高めたい
・IT分野に興味がある
・将来フリーランスも考えている
・将来的に年収を上げていきたい
・コツコツ努力できる
・自学自習するのが好き
未経験者を採用する企業の中には、研修を2ヶ月かけてやってくれる企業もあるので、未経験者でも安心して挑戦できます。
そのため企業は『これだけ手厚く育てるのだから長く働いてほしい!』と考えており、短期離職を防ぐために経験社数の少なさや年齢の若さを重視する傾向が強いです。
とはいえ、ITエンジニアの採用ハードルは年々高くなってきているので、知識も経験もゼロの状態だとかなり厳しいです。
プログラミングスクールでの学習経験や、ポートフォリオの完成度を重視する企業も増えていますからね。
そのため本気でITエンジニアを目指すなら、選考でアピールできる材料を準備してからの方が現実的です。
企業ごとに『ITエンジニアを未経験から採用する基準』が異なるので、転職エージェントのキャリアアドバイザーに相談しつつ、転職活動を進めていくのがおすすめですよ。

20代転職におすすめの職種③:施工管理
20代転職におすすめの職種は、施工管理です。
建設業界は55歳以上の人材が3割になっており、5年後10年後には高齢化によって、人手が一気に減ることが予想されています。
建設業界もIT業界と同様に、他の業界から人材を採用しないと追いつかない状態になっているため、未経験者を積極的に採用しているのです。
建設業界には複数の職種がありますが、その中でも『施工管理』をおすすめする理由は、未経験から採用されやすく、年収も上げやすいからです。
施工管理は国家資格も取れますし、公共事業の案件が多くて安定的に働けるという点からも、20代の転職におすすめの職種だといえます。
施工管理の仕事が安定している理由
施工管理の仕事が安定している理由は、今後も多くの建築プロジェクトが控えているからです。
施工管理は建設現場に必要不可欠な職種で、1級施工管理技士または2級管理技士がいないと、工事が開始できないようになっています。
つまり建築プロジェクトがある限り、施工管理の仕事はなくならない、ということです。
たとえば、不況下になると公共事業の案件が増加するので、施工管理は景気の影響をほとんど受けません。
また将来的には建物の老朽化に伴い、建て替えや再開発などで建築の需要拡大が予想されます。
ここには、施工管理が必要不可欠です。
ちなみに未経験から施工管理に就職した場合、まずは1級施工管理技士のアシスタント業務からスタートすることになります。
施工管理の仕事って何をするの?
施工管理の仕事は大きく分けると、『安全管理』『工程管理』『品質管理』『原価管理』の4つです。
施工管理の4つの業務は、次のとおりです。
【安全管理】
現場の作業員が安全に作業できるように、手すりや消化設備を設置したり、使用機材の安全点検をしたりする。
【工程管理】
工程表通りに作業が進んでいるかを確認し、作業の進め方を調整したり、作業人員や重機の手配をしたりする。
【品質管理】
建設現場で使用する材料の寸法や品質を確認し、設計図書や仕様書にある規格を満たしているかを管理する。
【原価管理】
決められた予算内で完成するように、資材の発注や原価を管理する。
ただし未経験から施工管理に就職した場合は、1級施工管理技士や2級管理技士の補佐からスタートするので、証拠写真の撮影や職人さんへのヒアリングなど雑務が多めです。
施工管理は現場の職人さんとコミュニケーションをとることが多いので、普段から職人さんたちと良好な関係を築いておくことが大切です。
施工管理の年収はいくら?
施工管理の年収は、経験者入社と未経験入社で大きく異なります。
未経験から入社した施工管理の年収例は、次のとおりです。
【未経験入社の施工管理】
・21歳:年収350万円
・26歳:年収530万円
・28歳:年収670万円
【経験者入社の施工管理】
・41歳:年収710万円
・44歳:年収860万円
・52歳:年収1040万円
上記のとおり、未経験入社の施工管理でも、20代で年収500万円以上稼ぐことができます。
日本人の平均年収が約430万円なので、施工管理の年収はかなり高めですね。
しかも経験を積むほど年収は上がるので、経験者入社の40歳以上だと年収700万円以上を稼ぐ人が普通にいます。
施工管理は国家資格が取れる!
施工管理の魅力のひとつが、国家資格を取得できることです。
施工管理には『2級施工管理技士』と『1級施工管理技士』という国家資格があります。
【2級施工管理技士】
すべての工事現場に必ず配置することが義務付けられている『主任技術者』になれる。
【1級施工管理技士】
一定の金額以上の工事の場合に配置が義務づけられている『監理技術者』になれる。
ちなみに指定学科(建築、機械、工学、農業土木等)以外の方が、2級施工管理技士を取得する場合、受検資格は次のとおりです。
【大学卒】
・1年6ヶ月以上の実務経験
【短大卒・高等専門学校卒】
・3年以上の実務経験
【高卒・専門卒】
・4年6ヶ月以上の実務経験
【その他】
・8年以上の実務経験
2級施工管理技士の受験資格を手に入れるまでに、ある程度の時間はかかりますが、国家資格を取得できれば人材の市場価値が高くなり、それに伴って年収も上がります。
施工管理が向いている人とは?
施工管理が向いている人は、次のとおりです。
・専門性スキルを身に付けたい
・国家資格を取得したい
・人材の市場価値を高めたい
・手に職をつけたい
・安定的に長く働きたい
・将来的に年収を上げていきたい
・モノづくりに携わりたい
・建設業界で仕事がしたい
施工管理の魅力は『専門性が身に付く』『安定的に働ける』『将来的に年収を上げやすい』という点です。
ここに共感できる人には、施工管理の仕事がおすすめです。
ただし施工管理の仕事は、職人さんとコミュニケーションをとる場面が多いので、人と話すのが苦手な方は慣れるまでに時間がかかるかもしれません。
でもコツコツ努力できる方なら、職人さんから信頼されやすいので、真面目さと誠実さがあれば大丈夫です。
また施工管理は現場の進捗状況によって、残業や休日出勤をしなければいけないこともあるので、ある程度の体力は必要です。

まとめ:将来性を考えて職種を選べば失敗しない
『転職を考えてるけど希望の職種が決まってない…』という20代未経験の方は、とりあえず記事で紹介した3職種のどれかを選んでおけば良いと思います。
・営業職
・ITエンジニア
・施工管理
職種選びで大切なポイントは、『将来性があるかどうか?』です。
将来どうなりたいかが決まっていなかったとしても、『将来仕事に困りにくい』『将来年収を上げやすい』『将来キャリアを広げやすい』などの将来性を考えて職種を選べば、転職で失敗しにくいです。
ちなみに僕は20代未経験からIT企業の営業職に転職して、スキルアップと年収アップを実現することができ、人生が大きく変わりました。
転職の職種選びに迷っている方は、ぜひこの記事を参考にしてみてくださいね。
転職する職種が決まったら、転職エージェントのキャリアアドバイザーに相談すると、未経験から採用されやすい企業を教えてくれますよ~。
