私が大学を卒業してから25歳まで、リゾートバイトをしながら海外旅行を楽しむというフリーター生活を続けていました。
その後、Webメディア広告の営業職の正社員になりました。
この記事では、私が将来への不安から就職を決意し、友人との再会をきっかけに始まった就職活動の苦労や成功、就職後のリアルを紹介します。
同じようにフリーターから就職を目指す方々へのヒントになれば幸いです。
目次
フリーターだった私|将来の不安から目を背けながらリゾートバイト生活を楽しむ日々
私は大学を卒業してから、リゾートバイトをしながらお金を貯め、その資金で海外旅行をするという生活をしていました。
22歳から25歳までの3年間、フリーターとしての生活を楽しんでいました。
しかし、その生活が続く中で、自分の将来に対する漠然とした不安が次第に大きくなっていきました。
リゾートバイトは四季折々の美しい景色に囲まれながら働くことができ、多くの観光客との出会いがありました。
例えば、冬のスキー場では早朝からリフト係として働き、ゲレンデを見渡すと、真っ白な雪と青い空が広がっていました。
リフトに乗るお客さんと軽い会話を交わしながら、笑顔で手を振る日々。
「この仕事も悪くないな」と感じていました。
夏は避暑地のリゾートホテルで、フロントやレストランのホールスタッフとして働きました。
朝は早くからチェックインの準備をし、昼には観光案内をし、夜にはレストランでの接客。
観光客との交流が楽しく、毎日が新しい発見の連続でした。
特に、外国人観光客との会話が楽しく、英語を使う機会が増えました。
これは、私が海外旅行をする際にも非常に役立ちました。
リゾートバイトの仲間たちと一緒に夜空を見上げながら、「こんな生活も悪くないよね」と話していた日々。
しかし、友人たちが次々と就職し、キャリアを積んでいく中で、私だけが取り残されているような気がしてきました。
大学の同期がSNSで新しい職場やプロジェクトの話を投稿するたびに、自分の選択が間違っていたのではないかと不安になりました。
「このままでいいのか?」
ある晩、仕事が終わった後、リゾートの仲間たちと飲みに行きました。
その席で、みんなが将来の夢や目標を語り合う中、私は自分の将来に対する不安を感じ始めました。
みんなが「いつかは正社員になりたい」と話す中で、私は「本当にこのままでいいのか?」と自問自答しました。
海外旅行も素晴らしい経験でした。
私は東南アジアやヨーロッパなど、さまざまな国を訪れました。
特に、タイのバンコクでのバックパッカー生活は忘れられません。
地元のマーケットで現地の人々と触れ合い、バイクで知らない街を探索する冒険心。
それでも、「これが一生続けられるのか?」という疑問が頭を離れませんでした。
リゾートバイトでの楽しい日々や、海外旅行での冒険も、自分の中で大切な思い出となっていますが、やはり将来の不安は消えませんでした。
友人たちが新しい挑戦をしている姿を見て、自分も何か行動を起こさなければと思うようになりました。
「このままではダメだ。何か変えなければ。」
そう感じた私は、フリーターとしての生活を続ける一方で、徐々に就職について考えるようになりました。
新しい環境で、自分の力を試してみたい。そんな気持ちが日に日に強くなっていきました。
就職のきっかけ|友達から「お前のコミュニケーション力なら営業で通用する」と言ってもらえた
そんなある日、大学時代の友人である、たけしと再会しました。
久しぶりの再会に興奮し、私たちはお互いの近況を報告し合いました。
たけしは、Webメディア広告の営業職として働いており、その仕事について熱心に語ってくれました。
再会の場所は、新宿の小さな居酒屋。
夕方の早い時間から、私たちはビールを片手に話を始めました。
たけしはすでに数杯飲んでいたようで、少し顔が赤らんでいました。
「なりた、最近どうしてる?」とたけしが尋ねると、私はリゾートバイトの話や最近行った海外旅行の話をしました。
たけしは興味深く聞いてくれましたが、どこか自信に満ちた表情をしていました。
その後、たけしが自分の仕事について話し始めました。
「俺、今Webメディア広告の営業やってるんだ。結構大変だけど、やりがいもあるよ」と。
彼の目は輝いていて、まるで自分の仕事に誇りを持っているかのようでした。
たけしは続けて、自分の仕事の具体的な内容や、どれだけクライアントに満足してもらえるかを語りました。
「この前も、ある大手企業の広告キャンペーンを担当して、めっちゃうまくいったんだ。クライアントから感謝の言葉をもらったときは、本当に嬉しかったよ」とたけしが言うと、私は心の中で「自分もそんな経験をしてみたい」と強く思いました。
たけしの話を聞くうちに、自分も何かしらの形で社会に貢献したいという気持ちが芽生えました。
その居酒屋の薄暗い照明と、たけしの熱い言葉が相まって、私はその場で自分の未来を考え始めました。
「自分にもできるかもしれない」と心の中でつぶやきました。
たけしは私に、営業の仕事のやりがいや達成感、そして難しさを率直に語ってくれました。
特に、自分の提案がクライアントに受け入れられたときの喜びや、チームで目標を達成したときの一体感がどれほど素晴らしいかを話してくれました。
「なりた、お前も絶対できるよ。お前のコミュニケーション能力は、リゾートバイトで培ったものだろ?それなら、営業でも十分通用するさ」とたけしが励ましてくれました。
その言葉に、私は勇気をもらいました。
帰り道、私は新宿の街を歩きながら、自分のこれからの人生について真剣に考えました。
友人たちが次々と就職し、キャリアを積んでいく中で、自分だけが取り残されているような気がしていた日々。
しかし、たけしの話を聞いて、自分も挑戦してみたいという気持ちが強くなりました。
「これからは、自分も頑張ってみよう」と決意しました。
その日から、私は本格的に就職活動を始めることを決めました。
たけしの話が、私にとって大きな転機となり、新たな一歩を踏み出す勇気を与えてくれました。
就職活動中|友達の言葉を信じてバイトで培った経験をとにかくアピールした
就職活動を始めた当初、私は何から手をつければいいのか全く分かりませんでした。
まず最初に取り掛かったのは、履歴書と職務経歴書の作成です。フリーター期間中の経験をどのようにアピールするか、非常に悩みました。
私は毎晩、パソコンの前で履歴書を書き直し、自己PRや志望動機を練り直していました。
ある晩、リビングのテーブルで履歴書を書き直していると、手が止まりました。
「リゾートバイトの経験なんて、企業にとっては役に立たないのではないか?」と不安になり、何度もため息をつきました。
しかし、そんなとき、友人のたけしの言葉を思い出しました。
「お前のコミュニケーション能力は、リゾートバイトで培ったものだろ?それなら、営業でも十分通用するさ」と。
そこで、リゾートバイトでの具体的なエピソードを思い出し、履歴書に盛り込みました。
例えば、スキー場でのリフト係の仕事では、常にお客さんと笑顔で接し、トラブルがあった際には迅速に対応したこと。
これを「お客様対応能力」としてアピールすることにしました。
また、外国人観光客と英語でコミュニケーションを取る機会が多かったことを「国際的なコミュニケーション能力」として強調しました。
次に挑戦したのは、面接の練習です。模擬面接を友人と行い、自己PRや志望動機を繰り返し練習しました。
最初は緊張してうまく話せなかったものの、何度も練習するうちに少しずつ自信がついてきました。
初めての面接の日、私は早めに家を出て、スーツに身を包んで電車に乗りました。
電車の中で自己PRを何度も繰り返し練習し、鏡を見ながら笑顔の練習もしました。
面接会場に着くと、他の候補者たちも緊張した面持ちで待っていました。
待合室での緊張感は、言葉では表せないものでした。
「落ち着け、自分ならできる」
面接が始まり、私はリゾートバイトでの経験を詳しく話しました。
面接官は興味深く聞いてくれましたが、特に深く突っ込んで質問してきたのは、「その経験がなぜ営業職に役立つと思うのか?」という点でした。
私は、リゾートバイトで培ったお客様対応能力や、トラブル対応の迅速さ、そしてチームワークの大切さを具体的なエピソードを交えて説明しました。
ある企業の面接で、「あなたのリゾートバイトの経験は、営業職において非常に役立つと思います」と言われた瞬間、私は心の中で「ようやく自分の努力が認められた」と感じました。
その言葉に勇気づけられ、最後まで諦めずに挑戦を続けることができました。
それからも幾度となく面接を受け続け、失敗も経験しましたが、そのたびに自己分析を深め、改善点を見つけて次に活かしました。
例えば、ある面接では「もっと具体的な成果を話してほしい」と言われたので、次の面接ではリゾートバイトでの売上アップの具体的な数字や、お客様からの感謝の手紙をエピソードに加えました。
就職活動中は、本当に多くのことを学びました。
書類作成の技術、面接での話し方、自分の強みと弱みの見極め方。
何よりも、諦めずに挑戦し続けることの大切さを痛感しました。
そして、そんな努力の積み重ねが、私を一歩ずつ前進させ、最終的にWebメディア広告の営業職として就職することに繋がりました。
就職後|お客様から感謝の言葉をもらったとき、この仕事を選んでよかったと思った
無事にWebメディア広告の営業職として就職が決まり、初めての正社員としての生活がスタートしました。
最初は戸惑いもありましたが、先輩や上司からのサポートのおかげで、少しずつ仕事に慣れていきました。
初日、緊張しながらオフィスに足を踏み入れると、明るい笑顔で迎えてくれたのは、私の直属の上司でした。
彼はとても親切で、まずは社内の案内をしてくれました。
広いオフィスの中を歩きながら、各部署の紹介を受け、同僚たちに挨拶をしました。
「皆さん優しそうで良かった」とほっと胸を撫で下ろしました。
最初の週は、会社のシステムや商品知識を学ぶ研修が中心でした。
営業ツールの使い方や、クライアントとのコミュニケーションの取り方、広告プランの作成方法など、覚えることが山積みでした。
毎晩帰宅してからも復習を重ね、必死に知識を吸収しました。
「こんなにたくさん覚えられるのだろうか」と不安になりながらも、一つ一つ確実に覚えることに努めました。
初めての営業訪問の日がやってきました。
上司が同行してくれるとのことで、少し心強く感じました。
訪問先は中小企業のオーナーで、広告戦略の見直しを検討しているとのことでした。
緊張しながらも、リゾートバイトで培ったコミュニケーション能力を活かし、丁寧に対応しました。
商談の途中、上司が「この部分を説明してみて」と振られ、一瞬ドキッとしましたが、準備してきた資料をもとにしっかりと説明することができました。
「よくやった」と上司に褒められ、少し自信がつきました。
それからは一人での営業訪問も増え、少しずつ仕事に慣れていきました。
特に嬉しかったのは、自分が提案した広告プランがクライアントに採用され、実際に成果を上げたときです。
ある日、クライアントから「提案のおかげで売上が大幅にアップしました。本当にありがとうございます」と感謝の言葉をもらったとき、「この仕事を選んで良かった」と心から思いました。
職場ではチームでのプロジェクトも多く、チームメンバーとの協力が不可欠でした。
ある大型案件では、深夜までオフィスに残って資料を作成し、プレゼンの準備をしました。
プレゼン当日、緊張のあまり手が震えましたが、チームメンバーが「大丈夫、私たちがついてるよ」と励ましてくれ、無事にプレゼンを終えることができました。
そのプレゼンが成功し、クライアントから大口の契約を獲得したとき、チーム全員で喜びを分かち合いました。「これが仕事のやりがいなんだ」と強く感じました。
また、社内での評価も徐々に上がり、上司から「次のプロジェクトのリーダーを任せたい」と言われたときは、本当に嬉しかったです。
新しい責任を任されることで、自分の成長を実感し、さらに努力しようという気持ちが高まりました。
就職後の生活は、フリーター時代とは全く違うものでしたが、その中で得られる充実感や達成感は、何ものにも代えがたいものでした。
これからも、新しい挑戦を続け、自己成長を追求していきたいと思っています。
この経験が、同じようにフリーターから正社員を目指す方々の参考になれば幸いです。
就職を振り返って|どんな経験も無駄にはならない
就職を振り返ると、フリーター生活も決して無駄ではなかったと感じます。
リゾートバイトや海外旅行での経験は、私にとって大きな財産となりました。
そして、就職活動を通じて、自分の強みや弱みを見つめ直し、自己成長の機会を得ることができました。
「諦めずに挑戦して良かった」
今では、正社員としての生活にもすっかり慣れ、新たな目標に向かって日々努力しています。
これからも、挑戦を続け、自分自身の成長を追求していきたいと思っています。
私の経験が、同じようにフリーターから正社員を目指す方々の参考になれば幸いです。
この経験を通じて、私は「どんな経験も無駄ではない」ということを学びました。
フリーターとしての経験が、今の私を支える大きな力となっています。
これからも、過去の経験を活かしつつ、新たな挑戦に向かって進んでいきたいと思います。
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